道徳と皿

Mrs. GREEN APPLEについて 歌詞・感想

ミセスグリーンアップル活動休止で思うこと① 「フェーズ1完結」とEDEN no SONOツアー

こんにちは、ヒロキです。

Mrs. GREEN APPLE(以下ミセス)が活動休止してますね。

 

メジャーデビュー5周年を記念したベストアルバム「5」をリリースすると同時に活動休止、ということだったので、もう休止してから2ヶ月以上経っています。

 

(公式発表はこちら、2020年7月8日発表)

mrsgreenapple.com

 

その間にオーディションがあって、気づいたら終了していました笑

project-mga.com

 

活動休止やこのオーディションについて、個人的に思うことをつらつら書いていこうと思います。巷でどんなことが言われているのか知りませんが、あくまで個人の意見ってことでよろしくお願いします。

 

「フェーズ1完結」とEDEN no SONOツアー

 実は今回の活動休止前から、ミセスがメディアで「フェーズ1完結」という言葉を度々口にするようになっていました。

正直最初は「フェーズ1ってなんやねん・・・」とか、「いきなりそんなこと言われても・・・」と思いました。

 

でも、2019年12月から2020年2月にかけて行われたアリーナツアー、EDEN no SONOツアーを見て、「ここが1つの区切りです」と言い切るミセスの気持ちが少しわかった気がしました。

 

 

私は2016年の5月からミセスのライブに足を運んでいるんですが、今までのライブで一番楽しかったんですよ、エデンの園ツアー。

 

今までだってもちろん楽しかったけど、エデンの園ツアーは一番円熟した楽しさだったんです。それはおそらくメンバー自身が一番楽しんでいたからじゃないかなと。

ようやくただそこにいる喜びが、産みの苦しみを上回ったんだなと感じました。

 

 

 

 

今までのライブでは、どうもメンバーのみんなが楽しみ切れてなかったのかなと思います。

例えば2018年のENSEMBLEツアーは、とてもエンターテインメント色の強いツアーでした。きらびやかな電飾と、たくさんのダンサーさん。カラフルな紙吹雪で終幕!みたいな。ライブ後の感想も、「エンターテインメント」で埋まっていました。

それはそれで楽しかったです、とても。

 

ただ、「エンターテインしなきゃ」という義務感がにじみ出ているようにも感じました。

エンターテインメントである以上、そこにいるメンバーは限りなくキャラクターであることを求められるわけで、生身の人間としてそこにいるはずなのに、ステージ上ではキャラクターを演じなきゃいけない。お客さんは楽しむために来ているし、自分たちは楽しませるために腐心する。当たり前なんだけど、それが苦しい。

ありのままの自分たちでは勝負できないからこそ極端に飾ろうとした、というすごく斜に構えた見方もできると思います。

 

 

だから、ENSEMBLEツアーが終わって会場の幕張メッセから出るとき「このツアー反動がすごそうだな」って思ったんですよね。ステージに立っているときは等身大じゃないから、頑張った分燃え尽きちゃいそうだなって。

 

 

 

案の定というか、次のツアーである「ゼンジン未到とプロテスト ~回帰編~」は打って変わってライブハウスツアーでした。300人ぐらいしか入らない会場で、照明も薄暗くて、カメラ撮影は無し。メンバーの顔もはっきり見えません!みたいな。ENSEMBLEツアーと真逆じゃん!!って思いました笑

 

これらの演出が「エンターテインメントとかどうでもいいんで、ミセスの曲を聴いて帰ってください」というメッセージに感じました。これはミセスにとってすごく大きな変化だったと思います。

今までは「キャッチーさ」や「エンターテインメント性」で演奏に対する自信のなさを隠してきたのかもしれないですが、ついに「ありのままのミセス」で勝負に出たのかなと。

このツアーで行った、福岡の小さなライブハウスで「僕のこと」を聴いたとき、殴られたような衝撃を受けました。演奏のパワーが今までのミセスとは段違いだったからです。こんなに音楽だけでぶつかってくるんだと驚きました。

 

 

この等身大でライブに出るミセスが魅せた、一つの集大成がエデンの園ツアーであったと思います。

 

もちろんMrs. GREEN APPLEとしてアリーナに立っているんだけども、そこにいるのは等身大の20代だったんですよね。メジャーデビューする前からずっと、若いとか高校生なのに天才とか言われてきて、なんだかすごいスピードで色んなことを達成してアリーナツアーにつながったわけだけれども、ここにきて初めて地に足がついたなと。

 

地に足がついたからこそ「ちゃんとしなきゃ」とか「うまくやらなきゃ」といった心境を越えて、「ここまできたら後はやるだけ」という状態でステージに立てたんじゃないかと感じました。

ミセスのみんなが純粋にお客さんの前で演奏できることを楽しんでいて、それがこちらにも伝播したんだと思います。

 

 

5年間という、長いようであっという間の歩みでその境地に至れたのなら、ここで「フェーズ1完結」と銘打って活動休止するのは良い決断じゃないかと思います。

今までの5年は激動で立ち止まる暇すらなかったけれど、それでもありのままで勝負できるところまで来たのだから、ここで少し立ち止まって発酵を待つ。今回の活動休止は、そんな発酵期間、充電期間であると捉えています。

だから完結と言っているけれども、きっとここが新たなスタートラインなんだろうと思います。また武装と創と造で登場!!!!!してくれるのを待っています。