道徳と皿

Mrs. GREEN APPLEについて 歌詞・感想

ミセスグリーンアップルの「シングルカップリング曲」こそ聴いてほしいという話【おすすめ曲3選】

こんにちは、ヒロキです。

今回はタイトルそのままミセスグリーンアップルの「シングルカップリング曲」こそ聴いてほしいという内容です。アルバム未収録でシングルにしか収録されていない3曲を紹介します。

最近は音楽配信サイトなどで「アルバムを丸ごと再生する」とか「アーティストの楽曲を全てシャッフル再生する」という機会は増えているのかなと思うのですが

その分シングルのカップリング曲を聴く機会は相対的に減っているのでは…?Apple Musicのトップミュージックから推測)と思い

更にアルバムしか買わない、シングルは買わないという人もいるのかなと思い「シングルカップリング曲も良曲だから聴いてくれ!」という熱意からこれを書いてます。

 

取りあげるのは以下の3曲!1曲づつおすすめしていきます。

 

1. ツキマシテハ

 

ツキマシテハ

ツキマシテハ

  • provided courtesy of iTunes

 

2016年11月2日に発売された3rdシングル「In the Morning」の2曲目に収録されています。

曲の始まりから1番のサビの終わりまでが45秒ぐらいしかないという「ミセスグリーンアップルの楽曲で1番疾走感がある曲」だと思います。

速いテンポでかき鳴らされるロックサウンドが最高に気持ち良い曲です。

この駆け抜けるようなサウンドとともに歌われる鋭い歌詞が心に刺さります。

 

嫌いな人は正直たくさん居る

切りたくても切れない

それでも人は向き合い続ける

君は甘えすぎている。

 

「実は世の中の大人が”不都合な真実”から目を背けながら生きている」ということに気付いてしまった「大人にも子供にもなれないマージナルマンな存在」から見た世界、を歌っている曲だと思います。

汚い大人に怒っているようにも感じるし、自分も大人にならなければならない葛藤を叫んでいるようにも聴こえるし

それでもこの世界を諦めたくないという悲しい願いが込められている曲だと思います。

 

大人の汚さに失望して、でも自分もそろそろ「そんな大人にならなきゃいけないこと」に苦悩している17の夜とかにおすすめしたい。

 

2. 春愁


Mrs. GREEN APPLE - 春愁

 

2018年2月14日に発売された6thシングル「Love me, Love you」の3曲目に収録されています。Youtubeでは上記の動画に加えて合唱バージョンも聴くことができます。

 

ミセスグリーンアップルの作詞作曲をしている大森元貴さんが、高校の卒業式の翌日に作った曲です。

卒業式で歌う曲って「学校生活がとにかく楽しかった人」の歌が多いと思うんですが、この曲は「学校生活は普通、友だちも恋愛もまぁまぁで学校にそこまで思い入れはない人」の卒業ソングだと思います。

 

「涙」や「笑い」も少なかったりした

実はそんなこともなかった

春が息吹く 桜の花も舞いはせず

ただ陽に照らされていた

 

大嫌いだ

人が大嫌いだ

友達も大嫌いだ

本当は大好きだ

 

「友達はいたけどそんなに多くないし、クラスの中心にいたわけでもないし、学校は楽しかったけど嫌なことも多かったし、卒業式では泣けない」人って結構多いんじゃないでしょうか。

そういう人にとっては巷の卒業ソングは陳腐で共感できない。綺麗ごとばっかりに聴こえてしまう。

一見「つまらなかった」ように思える学校生活も、実は嫌いじゃなかったし、まぁ振り返ってみればいい思い出になるのかな、明日からはみんなに会うこともなくなるのか、少しだけ寂しいな

そんな気持ちを抱える人に寄り添う優しい曲だと思います。

(あと個人的な意見ですが、卒業式についてのインスタの投稿についたいいねの数で学校生活の価値は測れないので、今自分の学校生活がキラキラしていないんじゃないかと不安な人はこの曲を聴いて安心してください。)

 

 

3. ア・プリオリ

ア・プリオリ

ア・プリオリ

  • provided courtesy of iTunes

2018年8月1日に発売された7thシングル「青と夏」の3曲目に収録されています。 

爽やかな「青と夏」とは対照的に、絶えず転調を繰り返すような不安定なサウンドにドロドロとした雰囲気をまとった歌詞、特徴的な歌い方があいまって聴くと不安になれます(誉め言葉)。

ア・プリオリは特に大好きな曲なので、うっかりすると2万字ぐらいのレポートを書いてしまうので簡潔に紹介します!多分また別記事で書きます。

 

この曲、サウンドがグニャグニャしていてかなり衝撃的なのですが、一番衝撃的なのはその歌詞だと思います。

 

あれだけ言ったのにバカね

期待をしたら惨めなだけと

 

ねぇ

君はなんでそんな

楽しそうに生きられるの?

人気者なのね

広く浅いの代名詞ね

求められてる人を妬ましく思う

”私”は哀れ

ホント哀れ

 

自ら人間の醜悪な感情をむき出しにして聴き手に投げつけるような攻撃的な曲、これを「青と夏」に収録しちゃうのがすごいです。ミセスグリーンアップルのシングル1枚で人生の喜怒哀楽を網羅してる。

 

他人の才能に嫉妬する、自分の能力にうぬぼれる、相手を侮蔑する、といった「負の感情」に徹底的にフォーカスした曲

人間の醜さに失望して軽蔑しながら、自分の中にもそんな汚い部分を見つけてしまったことへの苦しみが伝わってきます。

毒々しい気持ちを吐き出したくなった時におすすめの曲です。

 

ア・プリオリという言葉自体はカント哲学の用法で、日本語では「先天的」などと訳されます。「後天的」を表すア・ポステリオリの対義語です。主に、経験に先立ち先天的に存在している観念に対して用いられます。英語のpriorと同じ語源です。

 

まとめ

以上、Mrs.GREEN APPLEのシングルカップリング曲の中からおすすめのアルバム未収録曲3つ「ツキマシテハ」、「春愁」、「ア・プリオリ」を紹介しました。

「ミセスの色々な曲を聴いてみたいけど、どんな曲から聴いたらいいかな?」、「アルバムは全部聴いたけど、ほかにも色々な曲を聴いてみたい!」という時の参考になればと思います。

どの曲もApple MusicやSpotifyなどから聴けるのでぜひ聴いてみてください。